【第8回】治療の流れ~細胞投与編~
こんにちは、タロニャンです。
前回は「細胞培養編②」と題して、細胞培養のプロセスや培養における重要なポイントをお伝えしました。
今回は、培養を終えていよいよ自身へ細胞投与する際の流れをお話しします。
投与日の準備
まず初めに、受診先クリニックと投与日を事前に決定します(目安として、2週間以上前までに決定)。その間に前回までにお話した細胞培養が行われ、投与日までにクリニックへ冷蔵輸送されます。なお、この「輸送」については、細胞の質を左右する重要なポイントとして、前回記事でも触れておりますので、ぜひご確認ください。
患者目線でお話すると、投与日にクリニックへ訪問する以外に、事前準備等の必要は無く、強いて言うなら体調を整えて投与時間に遅れないよう訪問する程度です。
また、関節への投与を行う方々については、症状や部位によっては投与前後にリハビリを実施する事で、患部への適用効果が高まることもありますので、事前にクリニックとご相談の上で実施する事をお勧めいたします。
細胞投与の流れ
細胞投与の大まかな流れは以下の通りです。
所要時間は、細胞投与数にもよりますが、概ね1~3時間程度です。
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医師との面談とバイタル確認
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点滴または局所注射(関節内注射)による投与実施
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安静時間(目安として30分程度)
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バイタルの再確認
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関節投与の場合は軽めのリハビリ実施
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帰宅
*投与当日は飲酒や入浴を避けた方が良いケースもありますので、クリニックの指示を守るようにしましょう。
投与後の注意点と体験談
私の実体験をお伝えすると、点滴投与は特段の違和感無く終了したのですが、局所投与に関しては、関節内への直接注射につき当日や翌日まで異物感・違和感が収まらず、関節の動きもどこかぎこちなく感じる事がありました(個人差有り)。
ただ、この違和感がポイントであり、確りと関節内に投与が行われていれば皆さんが感じるものですので、特段の心配はありません。
気になる方は投与翌日の予定はあまり入れずにしておくと良いでしょう。
クリニックの質を判断するポイント
以下の点をチェックすることで、クリニックの質を見極めることができます。
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細胞品質保証書が提示される(細胞加工施設が発行している細胞数の記載等がある資料)。*希望制に基づく場合もあります。
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投与時に点滴パックやバイアルに氏名が記載され、相互確認が行われている。
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局所投与時の医師の質
特に局所投与に関しては、整形外科等の関節領域における執刀経験のある先生の施術だと安心です。
世の中には当たり前の事が出来ていないクリニックが一定数存在しているのもまた事実なので、以前に投稿した記事も含め、クリニック選びの際の参考として頂ければと思います。
最後に
さて、ここまで私の経験も交えながら、カウンセリング、細胞採取、細胞培養、細胞投与とお話を続けて参りました。
本記事に限らず、治療を実施する際の判断ポイントなどを各記事に記載しておりますので、ご覧頂けますと幸いです。
次回以降は、私の臨床データを交えつつ、実際の治療経過や効果についてお話ししていく予定です。多分に主観が混じった話も増えて参りますので、その点ご了承頂き引続きご覧ください。
治療の流れ~治療経過編①へ続く