こんにちは、タロニャンです。

前回は「細胞投与編」と題して、実際に細胞を投与する際の流れについてお伝えしました。
今回は、投与後の治療経過について、私自身の体験をもとにお話してまいります。

特発性大腿骨頭壊死症との闘い

始めに、以前の記事でも触れておりますが、私の疾患は「特発性大腿骨頭壊死症」という国の指定難病を発病し、現在は「一過性大腿骨頭萎縮症」との診断が為されております。

症状が出たのは約3年前。突如として股関節に激痛が走り、立位から座位に移ることも困難になり、臥位(寝ている状態)で足が上がらない、杖無しでは歩く事も儘ならないといった症状で、鎮痛剤もあまり効果無く、兎に角何をするでも激痛を感じるため、「横になるしかない」日々が続いていました。

当時の主治医からは、「手術は最終手段であり身体への負荷も大きい為、保存療法で何とかなるならそれに越した事は無い」と助言をいただき、療養に専念、時間は掛かりましたが症状が回復し、上記の診断に至っております。

しかし、手術をするよりも長い期間にわたる療養や患部を庇った歩行をしてきたことで、軽度の変形性股関節症の症状も出てきた事から、将来に不安を感じておりましたが、「再生医療」と出会った事で、漠然とした不安が現在進行形で解消に向かっている最中になります。

初回投与後の体の反応

本題に入ります。

私が初めて股関節に細胞投与を行った当日は、関節内に直接投与をしている事もあって、これまでに感じたことのない異物感や違和感があり、関節の動きも鈍い感じがありました。
ですが、これは正常に投与が行われた結果であり、個人によって感じ方の差異はあるものの多くの方に起こり得る反応だそうです。

驚いたのが当日の夜から翌日に掛けて発熱があった事です。
これは、体がこれまで経験したことのない状況を飲み込み切れてない状況から起きているようで、この反応も投与が確り機能しているという事でもあります。

反応と効果の相関性(私見)

ここから記載する内容は、学術的な証明ははっきりと為されておらず、あくまで私の経験と他の患者様の経過観察からの推察ですが、違和感や発熱といった身体反応が強く現れた方ほど、治療効果が出やすい・感じやすい傾向が窺えます。

現在は、投与に慣れてきたこともあり、初回のような強い反応は少なくなりましたが、それでも毎回、軽い反応は感じています。
また、これらの反応についてはカウンセリング時や投与当日に確り説明を頂いていた事で、多少の驚きはあっても安心して受け止めることができました。

次回予告

さて、今回は「治療経過編①」として、投与当日や翌日に実際に身体に起こった出来事のお話をして参りました。
次回は「治療経過編②」として、運動機能の改善状況やリハビリを交えたお話をしていく予定です。

治療の流れ~治療経過編②へ続く